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DeNA問題の根本は、長文が検索結果で上位表示される仕組みにある

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DeNAが自社の医療系メディアサイトに、外部の専門家ではないライターを使って大量の信憑性に欠ける記事を掲載していた問題がWeb界隈では未だに尾を引いています。

事実を確認しない不正確な医療情報や、他サイトの文章を多少のリライトでごまかすといったやり方で、大量の情報を安く入手し広告売上につなげていました。

その他、大手キュレーションメディアサイトも問題視されています。

キュレーションというのは一般的には情報をわかりやすくまとめ直すという意味合いになるのですが、この場合は単なるコンテンツのパクリサイトという表現の方が合っているのかもしれません。

LINE株式会社の運営するキュレーションメディアである「NAVERまとめ」なども槍玉に上がっているサイトの一つです。

僕も自分の書いたブログがここにそのまま掲載され、取り上げられていることが何度かありました。

宣伝してくれてラッキーぐらいにしか当時は思っていなかったのですが。。

今になって思い返せば、自分が考え出して作ったコンテンツがそのままNAVERまとめの一部のコンテンツとして何の許可もなく使われていることは、良いことではないと容易に想像できます。

数年経ってページの内容が変わったとしても、そのまま同じページの内容で掲載され続けるのです。

現実社会では、まず他人の持ち物をパクるようなことはありません。

ただ、全てがデジタルで表現出来てしまうWebの世界においては、良いか悪いかはさておき、誰もがマウス操作ひとつで簡単にコピーペーストができてしまう問題を抱えているのです。

コピーペーストは、自らのブランドを傷つけ、場合によっては法的な措置を受ける可能性もあるリスクの伴う行為であるということを肝に銘じなければなりません。

例えばFacebookでも、テレビの画面の一部を写真に撮って、それを投稿している内容をよく見かけます。本人に全く悪気はなくても著作権が制作者にある限りは、公式・非公式を問わず許可が必要な内容になってくるのでしょう。

些細なことですが、文章はそのままコピーしなくても、写真については簡単に他人の著作権や肖像権を犯してしまう場合があるので、ソーシャルメディアやインターネットに投稿するときは注意が必要になります。

さて話をDeNAのキュレーションコンテンツの問題に戻します。19時のNHKニュースでも流れていたので、多くの方が知るところになった問題です。

僕がWeb業界にがっつり関わるようになったのは2005年頃ですが、この頃からホームページを検索結果で上位表示するための様々なやり方が出回っていました。

現在となっては全く通用しない当時の検索エンジン上位表示のやり方(SEO)はさておき、当時からホームページに掲載するコンテンツ、つまり文章をどう作るかというのは様々な議論がありました。

ネットビジネスで儲けるとかネットビジネスで稼ぐといった話の中には、購入した書籍を自分の言葉で言い換えてホームページに掲載し、その虎の威を借りてアクセスを集め、広告で収益を上げていくという手法が多く取られていたのを思い出します。

10年以上前からインターネットの中で繰り広げられていた他社のコンテンツをパクる、いわゆるDeNAを始めとしたキュレーション的なWebサイトや、書籍を「リライト」して、元々の内容を自分流に表現を変えて利用するという、現実社会では考えられない光景が、繰り広げられていました。

リライトに関しては、記事執筆の仕事を請け負うライターが多数登録しているクラウドワークスでも、下記のように注意を書いています。https://crowdworks.jp/public/jobs/category/40/articles/5120

多くのライターを抱えるクラウドワークスも、個人の良識に委ねなければならない部分が多く、要するにどこまでリライトするかの度合いが問題になりやすいのでしょう。

語尾の表現を変えるくらいであればリライトとは言えず盗作になると思いますし、内容を参考にして、完全に自分の言葉で書き直すのであれば、オリジナルの文章と言えるレベルにまで持って行けるのかもしれません。

あるいはコンテンツロンダリング的な手法になるのかも知れません。

個人的には10年以上を経て、テレビというメディアで取り上げられることによって、やっとWeb業界も世間の常識に追いついてきたなという実感があります。

今までのWebが匿名性が高かったがゆえに、悪さも簡単に出来たのですが、2000年代にFacebookが日本に入ってきて、一般の方でも本名や顔写真をWebに載せるようになってからは、ガラス張りになり、良心が増えるようになってきた感じがします。人の良心に委ねるところとは別に、キュレーション問題は検索エンジンの性能とも大きな関わりを持ちます。

ホームページを構成するページの中に書かれていないキーワードは検索されない(厳密にはそうとも言えないのですがそこは省略します)というところに、長文でコンテンツを作るというモチベーションが湧き起こります。

様々なキーワードで検索結果の上位に顔を出すためには、様々なキーワードを盛り込んだ文章が作られていなければならないのです。

長い文章ほど様々な語句が文中に散りばめられています。

その様々な語句が複合的に絡まり合って、毎日どこかで検索される無限の語句の組み合わせにヒットし、それが検索結果の見えるところに自社サイトを露出する可能性の向上に寄与するのです。

そのWebサイトの検索表示ページにたくさんのキーワードが盛り込まれていればいるほど、検索からの訪問者と自社ホームページ運営者の出会う確率を高めていけるのです。

一人の人間、一つの会社がそのようなさまざまなキーワードを盛り込んだオリジナルな文章を作ることは並大抵の労力ではなく、Web上にすでに存在している文章をこっそり借りて自分だけメリットを享受したいという、やましい気持ちが芽生えることになっていたのです。

そのため、DeNAのキュレーション問題の根本は、長文が検索結果で上位掲載されやすい現状が変わっていくきっかけになる、SEO界隈では大事件と言っても然るべき出来事でもあったのです。

2017年以降の検索エンジンの進化にも注目です。

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山口 敦

代表取締役株式会社ウェブロード
1974年大阪生まれ。西宮商工会議所青年部所属。プロフィールはこちら。経営理念「頑張る人の自立を応援する」の下、IT活用に積極的な個人・中小企業のWebサポートを積極的に展開しています。

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