起業を考えている30代会社員のあなたへ

士業の新規個人事務所開業でも、ウェブサービスでの起業でも、はたまた飲食店での起業でも、あらかじめ知っておいた方が良いことがあります。

このページでは、組織に属して働くことを辞め、自分の力で生きていくことを選んだ30代のあなたに向けて書いてみました。

約16年前のがそうでした。

サラリーマンが起業するという敷居は、現在の日本でもまだまだ高いと感じます。

社会保険料が毎年高くなっていったり、消費税が段階的に10%まで上げられるということのほうがどれだけ不安になることでしょうか。

会社員として働いていても、40代を過ぎてくれば人材整理やリストラの名の下、多くの人材が退職を余儀なくされる時代になっています。

この辺は大企業の方が厳しいのかなといった印象です。

製造現場やサービス現場でのIT化、ロボット化、省人化がますます進み、このまま同じ職場・仕事で働き続けることが出来るのか?という不安を抱えているのはすべての働き手に共通した話です。

創造性を必要とされる仕事以外は少しずつ無くなっていくというのが、私が世間を見ていて思う流れです。そんな世の中の進化の中、起業や創業という選択肢があります。

起業は何となくカジュアルな印象で、創業は何となく大きなイメージがありますが、実際曖昧に使われているようなところがあります。

同じようなものと捉えても良いでしょう。

会社員の方が個人事業主やWebサービスなどで起業・創業を考える際に、押さえて欲しいポイントには例えば下記のようなものがあります。

事前に一つづつ計画を立てて、問題をクリアにしておく必要があります。

1.独身か既婚か子供がいるか?
2.起業前の貯金額と失業保険の受け取り方
3.義理人情・奉仕の精神を実行できるか?
4.必要な届け出と助成金等補助の有無
5.保険・税金のマネジメント力
6.一つ目の実績獲得のイメージ
7.ホームページの立ち上げ方法
8.集客と販売の壁の厚さを理解する

起業後に分かった、独立起業に必要な能力

起業の際に一番困難にぶつかることは、「継続した収入の確保」という問題です。

この継続した収入の確保という問題の根底には、2つの要因があり、このどちらも満たすように努力する必要があります。

1.自分の能力と起業する分野の専門性を高める
2.人を巻き込む力があり、義理人情を大事にする

1.は、いわゆる多くの方が一番気にするところです。

税理士の資格を取ったから、税理士で開業しようとか、ホームページが作れるから、ホームページ制作で起業しようとか、そういった個人の能力や専門性のことです。

これは高いに越したことはありませんので、多くの方はここの最大化を目指します。

もしくは起業前にこの専門性や能力が足りないのではないかと考えて、起業を諦める人さえいるくらいです。

能力や専門性は、あるに越したことはないのですが、起業時の年齢によって必要度合いの差が出るところです。

下記に私が感じている年齢別の必要度合いを書いてみます。

20代であれば、能力や専門性が強ければ強いほど起業しやすい。
30代であれば、能力や専門性だけでは難しく、2.の「人を巻き込む力、義理人情を大事にするか」も重要になってくる。
40代以上であれば、2.の「人を巻き込む力、義理人情を大事にするか」があれば、起業はうまくいくでしょう。個人の能力や専門性ももちろん必要ですが、年齢的に人をうまく巻き込んでいく力のほうが求められる印象です。

では、上記で書いたように「2.人を巻き込む力、義理人情を大事にするか」の方が、年齢とともになぜ必要になってくるかを書いてみます。

これは集客にもつながる重要なところです。

起業には、人を巻き込む力、義理人情が大事な訳

まず、売上がどこから来るのかということです。

起業しても、売上を立てていかなければ継続できません。

その売上は、お客様、つまり人間が運んでくるものです。

人脈といった堅い言葉でなくても良いのです。あなた自身が、自分が関わっていこうとする人間に対して、つながりをより強くしていく動きをしていかなければなりません。

人とのネットワークの糸を最初は少なくて良いので、強く太くしていく努力をしていくのです。

まず動きとしては、友人・親戚・家族等、あなたの身近な人に起業について賛同して頂き、協力してもらえるよう、あなたがまず身近な人達について出来るだけの事をするようにします。

毎晩遅くまで仕事をして家族の迷惑にならないよう、他の家族のことを一番に考えることも必要でしょう。

友人や親戚が困っていることで、あなたが助けてあげられることがあれば、迷わず力になってあげましょう。

身近な人に信用してもらうことは、一見起業とは関係しないような感じもしますが、身近な人に信頼してもらって応援してもらうことが起業の成功の第一歩です。

徐々に応援してくれる人を広げていくようにします。

応援してくれる人を広げると言っても、闇雲に自分のビジネスの紹介や宣伝をしまくってはいけませんよ。

まずは自分から人の応援や紹介をしてあげなければ、家族や親戚や近い友人以外は絶対に動いてくれません。

つまり、この人は信用できるとあなたが思った人に、あなたから積極的にその人のためになる行動をしてあげ続ければよいのです。

いやらしい話ですが、そういった地道に人に親切を施し続けることによって、少しずつあなたのビジネスことを紹介してくれたり、お客様になってくれたりする人が増えてくるという順番なのです。

この順番は絶対に逆にはなりません。

順番が逆になると押し売りになってしまい、嫌われてしまいます。そうするとあなたの起業も続けていくことは出来ません。

起業の成功は、人を巻き込んで、人のために尽くして、信義礼節を尽くすことが一番最初の起点です。

大きなビジネスを考えている方は、こういった身近なことが出来なければ成功できませんし、成功しても続きません。

足元をすくわれる状態になってしまいます。

身近な人という土台から、しっかり固めていくことが何よりも大切なのです。

1つ目の実績を生む苦しさと喜び

起業や新規ビジネス、士業の開業などで一番重要なことは、1つ目の実績です。

これがなければ次のビジネスに続かないといえるくらい重要なことですが、焦ってもなかなかうまく行きません。

ひたすら自分の専門性やサービスのクオリティを上げ続ければいつかは実績を勝ち取ることが出来ますが、会社員の起業は、スピードとの戦いです。

特にお子さんがいらっしゃる方がいきなり起業して収入が無くなることになれば、家族の精神的負担は大きいものになります。

収入の無い期間は少しでも短いに越したことはありません。

その場合にやはり大切になってくるのは、身近な協力者の存在です。あなたが普段からどれだけ信用されて、頼りにされているかが試されます。

約束を守り、時間を守り、お礼がきっちり出来てお返しもそつなく出来る人であれば、自分の起業ビジネスをしっかりと進めていけば、いずれお客様となる人を身近な人が紹介してくれます。

そんな信用できる人を周りは放っておかないという表現の方が合っているかもしれません。

起業で一発目の売上を上げる一番肝となる部分ですので、ここを軽んじないようにしてください。

起業から15年が経過した現状の営業を動画でもご紹介しています

経理総務も大事だけど、結局は集客と販売

事業を軌道に乗せるためには、土台をしっかりと築いていかなければなりません。

業務の仕組みや流れ、経理処理方法、契約関係や事務処理関係は、本来時間を取りたい起業ビジネスの邪魔とさえ思ってしまいますが、起業した以上は避けては通れません。とにかくまずは自分でやっていきましょう。

出来ない部分は信頼できる人を頼りましょう。

無料で教えてくれたり手伝ってくれたりする人が近くにもいるはずです。

出世払いで、しっかり後々恩返しをしましょう。起業の成功如何も、マーケティング、つまり、集客と販売に力を入れなければなりません。

そのためにはあなたのビジネスの根幹である商品・サービスのクオリティを高く保ち、他社との違いを明確にしていかなければなりません。

その表現手段として、ホームページを作ってコツコツ記事を書いてアピールしていくというのは最も効果の出やすい方法です。

集客に関して、名簿流出事件などが頻繁に起こっていますが、そういう業者の名簿は買わないことです。

自分でメルマガを発行したり、ホームページに有益な情報を掲載したりしながらファンを作っていきましょう。

集客に王道はありません。

ただ、自分に近い属性のお客様がいる方に、紹介してもらえるようなことがあれば一気にビジネスが軌道に乗ったりしますので、そこでもやっぱり身近な人との信頼関係というのは重要です。

企業同士の提携やジョイントベンチャーも信頼関係が全てです。

それがあれば、よっぽど粗悪な商品・サービスでない限りは集客も販売もうまくいくはずです。

起業前、会社退職前にやっておくべきこと

身体の悪いところを治療しておく。
歯医者や眼科、耳鼻科を始め、気になる身体の箇所を病院で検査しておきましょう。

会社の社会保険のありがたさがよく分かります。

1年起業が延びることになろうとも、完全な健康状態での起業は金銭的にも肉体的にも最重要項目です。

クレジットカードを作っておく
会社の後ろ盾があるうちに、クレジットカードを2枚くらい作っておきましょう。

個人で独立すると信用が無いので、クレジットカードは作れません。

私も起業当初、ローソンパスカード(クレジット機能付き)の審査で落とされました。

たかだかと言っては失礼ですが、コンビニのカードですら作れませんでした。

各種届出を確認しておく
ウェブサービスをやるのか、飲食店をやるのか、士業で事務所開設するのか、福祉サービスをするのか、モノ作りをやるのか、業種業態によって必要な届け出は全く違います。

事前に調べておくことはもちろん、きちんと失業保険がもらえる状態になっているかどうか、失業保険をもらえない起業になっていないかなど、十分作戦を練っておく必要があります。

私の場合、身近に税務や書類関係について相談できる人がいましたので、何も問題なくスムーズでした。

相談する人がいない場合は、弊社が提携している税理士・社労士・司法書士等の士業の先生を始め、起業ビジネスのプロ、人材育成のプロなどが身近にいますのでご紹介することも可能です。

事業計画(資金計画)と生活費を確保する
あなたのビジネスがどれくらいの準備期間がいるものかは分かりませんが、売上が上がってくるまでの事業計画と、そこまでの生活費の確保は重要な問題です。

起業すると決めたらな、節約生活を心掛け、少しでも起業時にお金を残しておきましょう。

特にお子さんがいらっしゃる方は十分な資金計画が必要です。

ご結婚されていても、起業に理解を示してくれる奥様と2人だけでしたら、一人で起業するよりも大きな力になるでしょう。

収入にならないうちは奥様も働いて支えてくれるでしょうし、起業に理解を示してくれる奥様がいるあなたは幸せです。

家族・親戚・友人へ連絡をする
今の時代、Facebookなどのソーシャルネットワークサービスを使えば、あっという間にお知らせができて便利です。

会社に退職する旨を伝えた後であれば、何の問題もなく何で起業するかをオープンに出来ますよね。

こんなことができるとみんなにお知らせして、人があなたのサービスを必要としているのなら、最初は無料でもどんどんお手伝いして奉仕していきましょう。

実績になって、より大きな売上へと結びつくきっかけになります。

助成金など、公的補助金や支援体制のチェックをする
地域や事業によって異なりますが、市役所や社会保険事務所や商工会議所などでパンフレットや情報が入ることがあります。

こういったものは、自分にあっているのかどうかを判断するのも難しいですし、自分が適用される助成金があるかどうかなどは広告宣伝されているわけではないので見逃しがちです。

そのため、税理士や社労士、商工会の所員や市役所の事務員に聞いて回りましょう。

何らかの公的な補助が出る可能性があります。

それは家族構成であったり、退職前の収入状況であったり、地域独特のものであったり、あなたが考えている事業の性質であったり。。。

どんなことで補助金がもらえるかは徹底的に調べましょう。

継続し続ければなんとかなるのが今の時代の起業

自分が起業して行おうとする事業が、本当に社会に受け入れられるかどうかは、計画の段階では分かりません。

実際に事業をスタートさせて、人から様々な意見をもらうことによって分かってきます。

このままやっても上手くいかないと思えば、早い段階で軌道修正していくことも大切な社長の仕事です。

キャッチコピー等の見せ方を少し変えたり、顧客ターゲットを少し変えるだけでうまくいく場合もあります。

諦めずに継続していれば好不調の波は必ずありますが、いずれ安定した事業基盤を築くことが出来るでしょう。

そのためにも人との繋がりが一番重要です。

起業して13年以上たった私も、今更ながらにそう思います。

どんなにいい商品でも偉そうな店員のいる店で商品を買いたくありません。

一生懸命お客様のことを考えて商品を一緒になって選んでくれる、そんな店員からものは買いたいと思いませんか?

そこに起業成功のエッセンスが全て詰まっています。

「情けは人のためならずです。」(情けは人のためだけではなく、いずれ自分に返ってくるから、誰にでも親切にしておくことが良い。というような意味です。)

これで行くと強い決意を持って始めたビジネスであれば、継続し続ければ必ずうまく行きます。

自らを疑わない信念こそが前に進む原動力です。

売れない芸人は本業の傍らアルバイトしながら生計を立てています。

あなたの目指すビジネスが芸人で生き残るほど難しいものでなければ(大抵の場合、芸人よりも敷居はかなり低いです)、生きていくに足りる収入の確保はいずれもたらされることでしょう。

すべての仕事の、継続性・資産性を考えながら動いてください。

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山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら

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