こんにちは、ウェブロードの山口です。
今回はWebサイト運営において「誰に向けて書く記事か」をテーマに、今の生成AI時代を踏まえて整理してみます。
生成AIがもたらした変化
ここ1年ほどで、ChatGPTなどの生成AIを活用するユーザーが一気に増えました。
これまでは「検索して→記事を読む」という流れが一般的でしたが、今は「質問して→AIが要約して答えをくれる」というスタイルに変わっています。
この変化によって、ただ情報を並べただけの記事は選ばれにくくなりました。
今の読者は「AIに要約されても価値が伝わる記事」、つまり「具体的で信頼できる情報源」を求めています。
AIはネット上の記事を参考に回答を作ります。
ということは、「AIにとっての情報源として、あなたの記事が引用される」ことが、今後のSEOの本質になります。
AI時代に変わる「新規」と「リピーター」の概念
従来は記事を次のように分けていました。
- 「新規向け」・・・ 検索で見つけてもらうための解説・ノウハウ記事
- 「リピーター向け」・・・社内の出来事や日常、新サービスのお知らせ
しかし、生成AIが普及した今、この線引きはどんどん曖昧になっています。
なぜなら、AIが情報をまとめて紹介するようになったことで、新規ユーザーもリピーターも、最初に触れるのが「検索」ではなく「AI経由」になるケースが増えているからです。
つまり、
「初めての方向けの記事だけど内容は深い」
「知っている会社だけど、今までにない視点の記事である」
というように、両者が交わる状態を前提にしなければいけません。
AIに選ばれる記事の特徴
生成AIは次のような情報を好んで引用します。
- 実際の事例や具体的な数値を含む内容
- 曖昧でなく、専門家の立場から整理された文章
- 図解や箇条書きなど、構造がわかりやすいページ
- 定期的に更新され、日付や実績が明示されている記事
逆に、日記や雑記、短い感想文などはAIには確実に拾われません。
これからの記事に求められるのは「発信」よりも「整理」と「蓄積」です。

記事の役割は「情報の在庫管理」
生成AIの登場で、記事はもはや「リアルタイム発信の場」ではなくなりました。
これからは「公開情報を整理、在庫化し、いつでも検索・AI参照ができる状態にしておく場」へと役割が変わっています。
AIがあなたの記事を要約して紹介してくれれば、それは新規ユーザーの集客にも、既存顧客への再認知にもつながります。
つまり、「情報発信」から「情報整理」へと意識して記事を書くことがポイントです。
弊社でも、この考え方に基づいたSEOを自社で実践し、同じ形でお客様にもご提供しています。
具体的な運用方針
日記やお知らせはSNSへ・・・時間経過とともに流れていく情報はSNSに分離します。AIはほぼ拾いません。
記事はストック型に・・・商品やサービスの使い方、アドバイス、専門知識など、検索・AIの両方で引用されるテーマを中心に据えます。
1記事1テーマを徹底・・・AIが構造を理解しやすいように、1記事では1つの質問に答える構成にします。
更新と改訂を継続・・・AIは古い情報を避ける傾向があります。更新履歴を残し、最新の知識を加筆しましょう。
生成AIを執筆補助に活用・・・構成案や表現の整理にAIを活用しつつ、最終チェックは必ず人の手で行うことが必須です。
AI時代の記事テーマ例
ビジネス系でしたら、
- 「生成AIを使った業務効率化の具体例」
- 「AI時代に求められる人の強みとは」
このように、今のトレンドや自社の取り組みを具体的に書くことは、新規・リピーター・AIの三者すべてに刺さる記事になります。
まとめ
生成AIの登場によって、Webサイトは「単なる情報発信の場」から「検索とAIが参照する公開データベース」へと進化しています。
そのため、今後のWebサイトの記事は、
- 新規向けでもあり、リピーター向けでもある
- 誰が見ても答えが得られる構造になっている
- 検索にもAIにも評価される整理された情報
この3点を押さえることで、時代に左右されなくなります。
AIに要約されても価値が伝わる内容を意識し、情報を在庫として整理・常に更新し続けること。
それこそが、これからのSEO・Web集客の目指すところだと考えています。
編集後記
最近はお客様のサイトに、弊社で制作した記事をページとして追加する仕事が増えてきています。
生成AIを活用しながら、生成AIでは書けない記事を書くということで、何を書けば良いかは明らかです。
特に会社独自の情報という素材がありましたら、記事単位でサイトへのデザインまで弊社で行うことができますので、自社サイトのSEOを強化したい方はぜひご相談ください。
投稿者プロフィール

- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界18年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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