こんにちは、ウェブロードの山口です。
こちらは西宮で行ったセミナーの5回目の動画です。

ホームページの外注と自作について制作会社の視点でお話をしています。
もしお時間のある方はぜひご視聴ください。

さて、ここから本題です。

2023年は、ChatGPTやGoogleBardをはじめとする様々な生成AIが世の中に登場し、Web業界に大きな変化をもたらした年でしたね。

今回の2023年最後のメールマガジンでは、弊社でのChatGPTを含む生成AIの活用方法と、2024年のWebトレンドを予測してみます。

今や、スマホにAIアプリを入れて、いつでもAIに質問して回答を得るのが一般的になりました。

いや、なりつつあるといったほうが正確かもしれません。

私自身も、ChatGPTアプリをスマホに入れて、音声入力で得た回答をパソコンで開いて加工するなど、日常的に活用しています。

スマホでの音声入力とパソコンでの編集との連動は業務効率化の肝になっています。

多くの人がスマホにアプリを入れるだけで生成AIを利用できるということを知り、その便利さから、検索エンジンで情報を探すよりも、直接AIに質問する行動パターンが増えてくると考えています。

AIによるコンテンツ作成も進んでいます。

弊社では、文章作成時にChatGPTやGoogleBardなど生成AIに骨子を書かせています。

AIに入力する命令文、いわゆる「プロンプト」次第で、期待する答えに近い回答が得られます。

ただし、Webサイトのコンテンツとして使う場合は、詳細なプロンプトを入れても、まだ人間が書いたような心に訴えるコンテンツ生成には至っていません。

そのため、AIでコンテンツを生成したとしても、基本的には全て書き直してからWebコンテンツに利用することが必要です。

弊社がホームページ制作に使っているWordPressでも、AI搭載の文章生成プラグインがリリースされています。

私の場合はそのプラグインは使わず、テキストエディタで編集を済ませたものをWordPressに貼り付け、WordPress側のビジュアルを整える形で作業をしています。

AIによる画像生成も2023年に一気に広がりました。

「Photoshop」では、プロンプトを打ち込むだけでそれに沿った画像を出力してくれますし、画像の編集加工、背景の状況、画像サイズの変更なども自由自在に行えます。

マイクロソフトが発表したWindows搭載の「Copilot」も、質問スペースに画像を描いてほしいと指示するだけで画像を生成してくれます。

ChatGPTの有料版では、質問窓に具体的な画像の指示を入れるだけで、その指示に沿った画像を生成してくれます。

現在のWeb制作現場では、フリー素材や有料のストック写真、自ら撮影した写真をWebサイトに使うのが主流です。

しかし、生成AIによる画像のクオリティの向上により、Webサイトで使う画像の多くが生成AIによるものになる可能性があります。

下記は、ChatGPTなど2024年のWebトレンドを予測 をイメージした、横1,200px、縦600pxの画像を作成してくださいとプロンプトを入力して出力された画像です。

ChatGPTにて作成:https://chat.openai.com/

よくある質問がAIチャットボットに置き換わることも予想されます。

チャットボットとはHPを訪れたユーザーの質問に自動で返答してくれる自動会話プログラムのことです。

一般的な企業サイトでは、よくある質問と回答がウェブページに載せられています。

これが簡単な音声入力で、サイト内の情報やインターネット上の情報から、適切な回答を返してくれるAIチャットボットに置き換わるかもしれません。

すでに、質問の回答を返すチャットボットをWordPressに設置することは簡単です。

事前に想定問答を作り、ユーザーからの質問に含まれるキーワードに対して、どの想定問答を返すかをあらかじめ設定しておくのです。

しかし、質問に対する回答をどう作り込むか、質問の意図をどのように捉えて、質問者の意図した内容に沿った回答を返すかが難しい部分でした。

しかし、生成AIにより、本当に相手の意図を汲み取って返信するチャットボットが、2024年内にも高いクオリティで提供されるようになるかもしれません。

AIがプログラムコードを書くことも増えてきています。

Webサイトの比較的難易度の高いプログラムの記述方法に対しても、ChatGPTなどの生成AIは正しい回答を返してくれます。

弊社では、どのようなプログラムのコードを作りたいかをChatGPTに尋ね、それに基づいたコードや記述をWebサイトに組み入れています。

また、コードがうまく動作しない時には、自分が作ったコードを生成AIに入力して、間違っている箇所を修正させるという方法も有効です。

これにより、プログラムコードの学習も容易になっています。

Webデザイン案の提案も、AIに任せることが増えています。

配色や構成に関しても、細かいプロンプトを入力し、出力を繰り返すことで、理想のWebサイトデザイン画像を作り出すことができます。

ただし、結局のところ、文章を作成するにも画像を生成するにも、必ず人の手を加える必要があります。

生成AIによって作られた記事コンテンツや画像は、まだまだ人工的で形式的だと感じます。

人が読んだり見たりするには自然さに欠け、違和感を感じることがほとんどです。

2024年にはさらにAIの回答が進化し、より自然な成果物に近づいていくことでしょう。

ただ、どこまで行っても最終的には人の手を加える必要があると考えています。

Webの仕事においても、すべてを生成AIで完了させることはないでしょう。

人間は、常にAIでできることよりもさらに一歩上を目指すからです。

どれだけ生成AIが発達しようとも、さらに一手間も二手間もかけたサービスを提供し続けることが重要だと考えます。

もちろんWebに限らず、どのようなサービスでも、自分たちの業界で生成AIとの棲み分けをしていくことが大切です。

生成AIと人との作業の線引きをし、どう使うかを考え、実行しながらAIを組み入れた事業展開をしていくことが必須の時代になっていると感じます。

<編集後記>

このメルマガも、実はスマートフォンの音声入力でGoogleドキュメントに思いつくまま書き留めた後、

改行や句読点、
文章の適切な長さへの調整、
日本語の意味が通るよう修正、
誤字脱字の修正など、

ChatGPTに、一例として上記のような数多くのプロンプトを入れて推敲しています。

そのため、最初から完璧な文章を書く必要がありません。

思いついた内容をスマホからGoogleドキュメントに音声入力し、その後ChatGPTに読み込ませます。

先のようなプロンプトも一緒に入力すると、文章を形式的に整えてアウトプットしてくれます。

この方法では清書の手間が省けるため、非常に効率的です。

事務系の仕事やWeb関連の業務でも、生成AIを活用して業務を効率化することは必須になっています。

使い続けていると慣れてきて、AIにどの作業をさせるか、何をさせると効率的に仕事が進むのか、そんなことがわかってきます。

弊社では下記のような使い方をしています。

  • データベースからの文字列抽出
  • データの並び替えや整理
  • プログラムコードの記述
  • YouTubeのシナリオ作成
  • Webサイト掲載用のコンテンツの骨子作成
  • サイズが足りない画像の背景を埋める
  • 議事録の作成、文章の形式を整える作業

パソコンを使った様々な作業でChatGPTなどの生成AIは圧倒的な効率化を実現してくれます。

生成AIの活用によって圧倒的な時短を実現しています。

その浮いた時間分は、今後も人の手によって行うべき業務のスキルアップの時間に活用しています。

これらのおかげもあり、弊社では、一般企業よりも短い就業時間である、「1日6.5時間勤務+残業なし、土日祝休み、有給消化率100%」という効率化を実現できています。

AIが何に使えるかを調べ、単純作業やルーティンワークを無くしていくことは生産性の向上につながります。

まだChatGPTを活用できていない事業者の方は、ぜひ2024年を生成AI活用の元年とし、必ず使うようにしてください。

僕は、このChatGPTとは別に、次はGoogleのAIである「Gemini」(ジェミナイ)にも注目しています。

こちらはChatGPTを超えているという情報もあります。

2024年はAIがどのように進化するのか非常に楽しみです。

今年のメルマガもこの12月号が最終となります。次回は1月15日の発行です。

少し早いですが、皆様、良いお年をお過ごしくださいね。

投稿者プロフィール

山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら

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