今回は、「古いレンタルサーバーは危険か」という内容について、WordPressに絡めてお話をして参ります。

WordPressといえば、PHPのプログラムで作られているというのはご存知の方もいらっしゃると思います。

WordPressがPHPのプログラムであるがゆえに、常に最新の状態にアップデートされています。

バグが発見されたり、より良いバージョンが公開されたりする時に、古いサーバーではこのPHPのプログラムの最新版に対応していないことがよくあるんです。

最新版のPHPのプログラムに対応していないと、エラーが頻発したり、機能が制限されたりします。

ですから、レンタルサーバーを見るときには、PHPのプログラムがきちんとアップデートされているサーバー会社かどうか、古いPHPのプログラムのまま放置されていないかどうか、そういった情報もサーバー選びの観点で見てみてください。

ユーザー

サーバー会社のサービスページを見ても一般の方はわかりにくいかもしれないですね。

PHPのバージョンが明確になっているところで、バージョンで判断しないといけないので、2024年の4月現在では、WordPressの最低限必要なPHPのバージョンは7.4になっています。(参考 → WordPressの要件

サーバーの機能を見て、WordPressが推奨しているPHP7.4以上(2024年4月現在)になっていれば合格です。

そのサーバーはまず大丈夫という判断をしていただくと良いと思います。

WordPressのPHPのバージョンは7.4以上なのですが、7.2以下のPHPのバージョンしか使えないというサーバーもあったりします。

そういう時は、WordPressの管理画面でPHPのエラーや警告が出るということになります。

そういった事例はたまに見かけます。

ChatGPTにて作成:https://chat.openai.com/

具体的にどのサーバかとか、ここでは言いませんが、そのサーバー会社でPHPがより高いバージョンのものが別で提供されていて、それを知らずに古いバージョンで使っている状態であれば、サーバーの管理画面にログインして、PHPのバージョン7.4以上のものに引き上げれば、WordPressのエラーは消えます。

しかし、そもそも古いサーバーですと、今のWordPressの最低バージョンの7.4以上が提供されていないサーバーも稀にあります。

これは実際に僕も見ていますが、最新のバージョンに引き上げられないサーバーは、WordPressを使うには適していません。

要するに、WordPressのPHPのバージョンの進化に、サーバー会社が追いついていないのです。

最新版に追いついていないサーバーを使うのは、ユーザー側からするとリスクです。

少なくともWordPressが推奨している最低バージョン以上のPHPを提供しているサーバー会社に乗り換えるというのは、検討に値すると考えています。

ユーザー

サーバー会社のホームページを見て、PHPバージョンが◯◯にアップグレードしましたとか、対応済みですみたいな情報が出ている会社、一般にそういう情報を上げている会社だったら、まず間違いないという感じで良いでしょうか。

そうですね、まず大丈夫だと思いますし、WordPressを使う場合は、WordPressの本家のサイトなんかでもスペックをチェックするというのをしてみるといいと思います。

これはもう、もちろんご自身でWordPressを使うという場合ですね。

僕らみたいな制作会社にお任せいただける場合は、全部こちらでチェックしますので、心配する必要はないという話になります。

ユーザー

現在、お話ししていただいたバージョンが上がるというのは、じゃあその後、作っていただいた後、自分たちで更新していくときは、ログインして、バージョンアップのお知らせが来ていないかとか、そういうことに注意しておいたらいいんですよね。

そうですね。

PHPは特にWordPressの本体のプログラムなんで、密接に関係してるんですよね。

ですから、PHPのバージョンが新しいものが出ているというのは、使っているサーバーの会社から連絡も来ますし、多くはメールとかで連絡が来るんです。

あとは管理画面でPHPの項目を見た時に、新しいバージョンが選択できるようになっているという事もありますので、そこでチェックしておくというのは、重要になってきます。

大手の会社から大丈夫ということはないんですね。

つい最近、僕が見た事例でも、企業名は誰もが知っている大企業のサーバーであるけれども、WordPressの7.4のPHPのバージョンが使えないPHPのバージョンだったという事例もあります。

いわゆる超大手の場合は、業績が良いところに人を集中させるので、サーバー部門がそれほど儲かっていない部門になっていれば、そこに人手を割くことがなかなか難しいのかもしれません。

プログラムの更新とか、サーバーのアップグレードとかが遅れがちになることは普通にあることです。

最新の機能とか、セキュリティ対策は、僕が見てきた限りでは、小規模でも専門特化したレンタルサーバー会社の方がおすすめです。

ユーザー

なるほど、最新の機能が気軽に利用できるようになったら、特に会社の名前とか規模とかにこだわる必要はないんですね。

実はそうなんですよ。

ただ、経営者とか役員の方というのは、会社の規模とか会社の知名度でサーバー会社を選ぶかもしれないので、そこは担当者の方が比較して、「こっちの方がいいんだよ」というのをしっかりとプレゼンしないといけないです。

サポート的にも機能的にも専門特化したレンタルサーバー会社の方が良いサービスを提供しているというのが最近の傾向かなと感じています。

ユーザー

そこは重要ですよね。

そう、重要ですね。この後、サポートの話をしますが、ホームページって今現在のビジネスでは非常に重要な役割を果たしていますよね。

相手の顧客の信頼を得るためにも、最新の機能とかセキュリティとか欠かせないじゃないですか。

そうなると、ホームページを運営していて、レンタルサーバーを借りて、何かサイトにトラブルが発生した時に、「あなたの会社、WordPressを使ってるんですね。うちはサーバーを提供しているだけで、WordPressのことは一切サポートしません。」とみたいなことを言われると、どう思いますか?

これが普通だと思ってもらって良いと思います。

サーバー会社のサポートはあくまでサーバーの部分で、WordPressというフリーのプログラムに付いてのサポートはサービス外ということが多いのです。

ユーザー

うちのレンタルサーバーにWordPressを入れて運用してもらってもOKだけど、WordPressに関してはご自身で調べて、対応してくださいねというところは意外と多いんですね?

色んなサーバー会社のサポートに電話して、どういうサポートをしてくれるかをお聞きすることもありますが、明確に区切りを入れて、「ここから先は全くサポートしません」というような会社さんは結構あります。

ただ、専門特化してくれてるレンタルサーバー会社さんというのは、そのサーバーによそから取ってきたWordPressを入れて、それを勝手に自分で操作して、それで分からないってなった時にでも、「わかる範囲でサポートします」という優しいサポートの担当者もいます。

そういうサポートをしてくれたら、そこを使いたいですよね。

線で区切ったサービスをしないところは、専門特化した小規模なレンタルサーバー会社さんの方が多い傾向があります。

小規模な会社は、できることは何でもやるという姿勢をユーザーに見せることが必要だからです。

大手は、マニュアルで「ここから先はやらない」という風に明確に決められている部分があるので、それ以上サポートしてくれず、自己解決を目指して泥沼にはまっていく可能性があるんですね。

WordPressって言っても、すごく深いところまであるんで、それを全部サーバー会社がサポートするのかと言ったら、どこまで責任を負わなあかんのか?というのがちょっと怖い部分もあります。

そのため、大手がWordPressのサポートにまで踏み込めないのはよく分かるのですが、ユーザー側としてはちょっとぐらい見て欲しいなと思いますよね。

サポートで選ぶというのはそういうところもあります。

ネームバリューがあっても、そういうサポートしてくれる会社もあるかもしれないですし、大手で優しい対応をしてくれる担当者に会ったこともあるんで、確率的に全部大手がダメみたいなことは言わないんですけれども、対応も人によって違うというところは、知っておいていただけるといいかなと思います。

ユーザー

サポートを銘打っているというのではなくて、例えばサーバーで作っているホームページがサポート対象外という場合は、HPもWordPressもサポートしてくれないですよね?

例えば24時間メールサポート、24時間電話サポートで謳っているのに、WordPressに関しては、自動インストール機能があるのにサポートしてくれないのはどういうこと?ってユーザー視点からは思ったりしますよね。

しかし、WordPressのプラグインのサポートなどになると、サーバー会社としてはエンドレスでサポートしないといけない内容になりがちなので、深入りをためらったり、ここまでで区切らせてくださいっていうのは本音なんですよね。

サポートの担当者にもよりますし、レンタルサーバーに特化しているサーバー会社に、手厚いサポートをしてくれる会社は多いということで、小さい会社も入れたら、どこがどういうサービスなのかというのは全部は分かりません。

そのため、ネット上の口コミを参考にしたり、実際に使っている方がいたら聞いてみたり、ご自身で判断していただくことになります。

全てのサービスを比較検討するというのは、サービスの数が多すぎてそれは難しいんで、ある程度自分はこれで行くみたいなところで、ご判断いただく形にはなると思います。

でも、よく考えると、管理画面でWordPress自動インストールできます、その自動インストールしたWordPressのサポートはしてくれないってなると、確かに初心者の方とか、混乱する方多いだろうなというのは、なんとなく僕もわかりますし、どこまでサポートしてくれるのかというのは、サーバー会社を選ぶ時の基準にするといいかもしれません。

古いレンタルサーバーは危険か?という話から、だいぶ逸れましたが、今、お使いのサーバー会社でこのような問題がある方とか、PHPのバージョンがWordPressに追いついていないサーバー会社を使いの事業者の方は、レンタルサーバーの見直しの検討というのは、一つ検討材料にして良いと考えます。

あとは繰り返しになりますけれども、ホームページ周辺のサポートもしてくれると、WordPressのこともちょっとぐらい困った時に相談乗ってくれると、なんかエラーが出たよとか、画面が白くなったよとか、ちょっとサーバー会社の方でサーバーの画面から見て、「このファイルがおかしくなっています」とか、「このファイルをもう一回アップロードし直してください」とか、そういった一言でももらえると、すごく安心できます。

そういうサポートをしてくれるサーバー会社を見つけて、ご自身の事業のパートナーにして、お客の信頼を得るためのホームページの運営につなげていっていただければ良いですね。

最後、古いレンタルサーバーは危険かどうか?という話から、WordPressとサーバー会社選びみたいな話になってしまったんですけれども、ご参考にしていただける部分がありましたら幸いです。

弊社ではこちらのサーバー会社を2006年から18年以上で何台もレンタルして使っています。超おすすめです。

投稿者プロフィール

山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら

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