
既にご承知のように、Google検索の画面が大きく変わっています。
僕がWebの仕事を始めた2005年頃から継続的にGoogle検索結果画面は変わり続けているのですが、今回のAIの部分については今までGoogleが自らやってきたことをひっくり返すぐらいのインパクトがあると感じています。
特に話題の中心になっているのが、検索結果の最上部にAIが情報をまとめて回答を表示する AI Overviews(日本語ではAIモード) と呼ばれる仕組みです。
AI Overviewsは、具体的には下記の画像の赤枠で囲った部分です。

検索ユーザーは、従来の検索結果リンクをクリックしなくても、検索画面だけで答えを得られるようになります。
一見すると便利なのですが、Webサイト運営側にとっては、アクセスが減少する要因にもなっているため、今最も注目されているテーマになっています。

AI Overviews によって実際に何が起きているのか
Googleは、検索結果にAIの回答を挿入し、複数のサイト内容を「AIが統合した形」で提示します。
これにより、ユーザーが最初に目にする情報の位置が大きく変わり、従来の「検索1位=大量のアクセス獲得」という常識が崩れ始めています。
特に変化が大きいのは、クリック率(CTR)の変動です。
実際に、海外で行われた複数のCTR調査(クリック率の調査のことです)からは明確な傾向が見えてきています。
AI表示後のCTR(クリック率)はどれくらい下がったのか
AI Overviews が挿入された検索で、クリック率がどの程度影響を受けたのか、実データに基づいたデータが下記になります。
データ① Amsive Digital のCTR調査
AI Overviews が表示された検索では、オーガニック検索1位のCTRが 28% → 19% に低下 したと報告されています。
(7.3% → 2.6% という別軸調査も同時公開)
参照:https://searchengineland.com/google-ai-overviews-hurt-click-through-rates-454428
| 調査元 | 対象・条件 | 影響・数値 | 備考 |
| Ahrefs | 検索1位のCTR | 34.5% 低下 | AI Overviewsが表示される場合(30万キーワード調査) |
| Amsive | 全体平均CTR | 15.49% 低下 | AI Overviewsが表示される場合(70万キーワード調査) |
| Amsive | 非指名(一般)キーワード | 19.98% 低下 | ブランド名を含まない検索において |
| Amsive | 「強調スニペット」併用時 | 37.04% 低下 | AIOと強調スニペットが同時に出る場合、最も打撃が大きい |
| Amsive | 3位以下の掲載順位 | 27.04% 低下 | トップ3に入っていないサイトへの影響 |
| Amsive | 指名(ブランド)キーワード | 18.68% 上昇 | ブランド検索でAIOが出る稀なケース(発生率4.79%)では逆にCTRが上がる |
つまり、1位表示であっても画面下に押し下げられ、ユーザーがAI回答で満足するためにクリックされにくくなる状況が生まれています。
データ② Seer Interactive の調査
こちらの調査では、全体の平均オーガニックCTRは 1.76% → 0.61% に落ち込むという、さらに大きな変化が確認されています。
参照:https://searchengineland.com/google-ai-overviews-drive-drop-organic-paid-ctr-464212
| 項目・条件 | 変動率 | 以前の数値 | 現在の数値 | 備考 |
| オーガニック検索 CTR (AI Overviews あり) | 61% 減少 | 1.76% | 0.61% | 情報収集クエリにおいて、AIが表示されるとクリック率は壊滅的に低下 |
| 有料広告 CTR (AI Overviews あり) | 68% 減少 | 19.7% | 6.34% | 広告であっても、AI回答が表示されるとクリック率は約1/3に激減 |
| オーガニック検索 CTR (AI Overviews なし) | 41% 減少 | - | 1.62% | AIが表示されない検索でも、ユーザー全体のクリック行動が減少している(ゼロクリック化の進行) |
| 引用された場合のオーガニック流入 | 35% 増加 | - | - | AI Overviews内でソースとして引用(リンク掲載)されたブランドは、そうでない場合よりクリックが多い |
| 引用された場合の有料広告流入 | 91% 増加 | - | - | AI内で引用されているブランドの広告は、非常に高いクリック率を獲得する |
いずれの調査でも共通しているのは「AI Overviewsの表示によって、従来よりクリックされない検索結果が増えている」という点です。
データ③ Search Engine Land の分析記事
Search Engine Land でも、AIがトップを占有することで「ゼロクリック検索」が増加し、サイト流入全体が減少する傾向が報告されています。
参照:https://searchengineland.com/google-ai-overviews-drive-drop-organic-paid-ctr-464212
| 項目 | 2024年6月(以前) | 2025年9月(現在) | 下落率 | 備考 |
| オーガニック検索 CTR (AIOあり) | 1.76% | 0.61% | 61% 減少 | AIによる回答が表示されると、自然検索へのクリックは半分以下に落ち込む。 |
| 有料広告 CTR (AIOあり) | 19.7% | 6.34% | 68% 減少 | 広告であっても、AI回答がある画面ではクリック率が約3分の1に激減する。 |
| 比較条件 | 数値・影響 | 解説 |
| AIO「なし」の検索CTR | 1.62% (前年比 41%減) | AIが出ない検索結果でも、CTRは前年比で4割低下している(検索離れやゼロクリックの進行)。ただし、AIOあり(0.61%)よりはマシな数値。 |
| AIに「引用された」場合 (オーガニック) | +35% (クリック増) | AI回答の中にソースとしてリンクが掲載されると、掲載されない場合に比べてクリック数が35%多い。 |
| AIに「引用された」場合 (有料広告) | +91% (クリック増) | AI回答内にブランド名などが引用されていると、併せて表示される広告のクリック率が約2倍になる。 |
つまり、順位が維持されていても、流入が減る可能性があります。

なぜここまで大きくクリック率が変わったのか
理由はシンプルで、ユーザーの視線の動きが変わったためです。
AI Overviews が画面の最上部(ファーストビュー)を大きく占有するため、従来の検索結果が「スクロールしないと見えない位置」に押し下げられます。
そのため、1位でもクリックされないケースが増えています。
さらに、AIが「結論」や「手順」を要約して表示するため、ユーザーはサイトに行かずとも満足してしまう傾向が強まっています。
これが、ゼロクリック検索の増加につながっています。
実際の検索で起きている変化
ハウツー系検索(例:「排水溝 詰まり 直す 方法」)
以前であれば、複数サイトの手順比較のためにいくつか記事をクリックしていました。
しかし、AI Overviews は複数サイトを統合し、手順を一つの回答として提示してしまうため、ユーザーはそれだけで満足してしまいます。
結果として、ハウツー系ブログやFAQ系サイトはクリック率が急落しやすい傾向にあります。
AIに引用されたサイトと引用されなかったサイトの差
AI Overviews の回答内には「情報源リンク」が小さく掲載されることがあります。
ここに引用されたサイトは、逆にCTRが上がるケースもあるという報告があり、AIに引用されること自体がSEO効果になりつつあります。
ただし、引用されない場合は CTR が大きく落ち込みます。
つまり、これからのSEOでは「AIに引用されるためのサイト構造」が必要になります。

AIに引用されるための新SEO戦略
AI検索時代では、従来の「キーワード最適化」だけでは不十分です。
AIが参照しやすい文章構造・一次情報の有無・専門性の強さが重要になります。
特に大切なのが下記のポイントです。
- 一次情報(あなた自身のデータ・事例・経験談)を含めること(AIは他にない情報を高く評価します)
- 検索意図に対して明確で体系的な回答を掲載すること (AIが構造を読み取りやすい記事は引用されやすくなります)
- E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の強化 (医療・法律・金融・工事などのYMYL領域では特に必須です)
- トピッククラスター構造を作ること (関連する複数記事を内部リンクでまとめ、テーマ全体の専門性を高めます)
AI検索の前提は「情報を統合して回答する」ことなので、記事単体ではなく「サイト全体の専門性」が評価対象になります。
ウェブロードでは、AI検索時代に合わせたサイト改善を、以下のような形でサポートしています。
- AIに引用されやすい構造のコンテンツ企画
- 既存サイトのE-E-A-T強化
- 内部リンク設計(トピッククラスター構造の再構築)
- AIモード向けに最適化した見出し・文章の校正
- アクセス減少の原因分析(GA4+Search Console)
特に、AI Overviewsによる流入減少が気になっている企業様からは「どこを直せばよいかわからない」というご相談をいただきます。
AI検索は避けられない変化ですが、改善次第で「引用される側」にまわることも可能です。
もし今運営されているサイトがAI時代に対応できているか不安を感じられていましたら、ぜひ弊社までお問い合わせください。
投稿者プロフィール

- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界20年の知識と経験を生かして、自治体案件等の大型案件のWebディレクターや中小企業・個人事業主へのWeb全般のアドバイザー、SEO/AIOのコンサルタントとしても活動中。 プロフィールはこちら
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