昨日、相互リンクに関するご相談のメールをいただきました。
「ビジネスに親和性のある会社から相互リンク依頼が届いた。同業ではないけれど補完関係にあるので少し迷っている、設置すべきかどうか」というご質問でした。
結論からお伝えしますと、相互リンクは設置しないでください。
今回に限らず、相互リンク依頼の件は今後もすべてお断りで進めていただいて問題ありません。
なぜここまで明確にお伝えしているかと言いますと、根拠はGoogle公式のスパムポリシーにあるからです。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
スパムに関するポリシーには、ページまたはサイト全体の掲載順位が下がったり、Google 検索から完全に除外されたりする原因となる動作や手法が詳しく記載されています。
私自身、20年前のウェブ業界では、積極的に相互リンクを取り入れて検索上位を狙うことが当たり前で、実際にそれだけで上位表示できていた時代もありました。
しかし現在は、同じ行為が検索順位の操作として捉えられるリスクのほうが圧倒的に大きく、私はあえてすべきではないと言い切っています。
Googleの公式文書には「過剰な」という表現が入っていますが、現実的に言って、相互リンクの設置によってページ評価が劇的に改善されることはほぼありません。
だからこそ、迷った場合や不安な場合は、相互リンクは設置しない、基本的にはお断りする、依頼は放置する、というポリシーを貫いていただければと考えています。
-
ビジネスに親和性のある会社からのリンク依頼でも断ったほうがよいですか?
-
はい、お断りで問題ありません。SEO的にはプラスになることはなく、マイナスになるリスクのみを抱えることになります。後述するGoogleの公式ポリシーでも、業種の親和性に例外規定は設けられていません。
-
すでに設置している相互リンクは外したほうがよいですか?
-
順位が大きく下がっていないのであれば、慌てて外す必要はありません。ただし、リンク先サイトの内容が不明、運営者と連絡が取れない、相手のサイトが明らかに低品質、というケースについては、削除で問題ありません。
-
相互リンク依頼メールに返信したほうがマナーとして良いのでは?
-
返信は不要です。お問い合わせフォーム経由で届く相互リンク依頼については、無視して問題ありません。弊社にも月2〜3件の相互リンク依頼、月5~10件ほどのコーディング・外注提携依頼が届きますが、基本的にすべて返信しません。そのようなお願いをしてくる方とは関係を持たないというポリシーを徹底しています。
Googleが相互リンクをスパムと明記している事実
「Googleはスパムだと言っている」という話を、ウェブ業界では当たり前に語りますが、実際にGoogleの公式文書をご覧になったことのある方は意外と少ないように思います。
Google検索セントラルが公開している「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」(先ほど掲載したリンク先)のリンクスパムの項目には、次の記述が明記されています。
「過剰な相互リンク(リンクする代わりにリンクしてもらう)や、相互リンクのみを目的としてパートナーページを作成する」がリンクスパムに該当する、と明示されています。
つまり、「リンクする代わりにリンクしてもらう」という関係性そのものが、Googleの定義上スパムなのです。
業種の親和性、相手企業の信頼性、依頼文面の丁寧さ、これらは判断基準に含まれていません。

設置後に管理できないことが、最大のリスク
ここが今回のテーマで最も重要な論点です。
リンクを設置した瞬間は健全であっても、その後どうなるかは、こちらでコントロールできません。具体的には次のような変化が起こります。
- リンク先のページ内容が、別の商品紹介ページに差し替えられる
- リンク先がリダイレクト設定され、まったく別のサイトに転送されるようになる
- ドメインそのものが売却され、第三者の手に渡る
- 立派なダミーサイトやコピーサイトで信用させて、後から本来の誘導先に切り替える
という手口も実在します。
これらをすべて定期的にチェックすることは現実的ではありません。
100件のリンクを設置していれば、100件のリンク先サイトの内容を月次で確認する必要があります。
弊社のような専門会社でも、自社サイトの相互リンクを全件チェックすることはしていません。(弊社の場合、SEO目的での相互リンクは一切しておりません)
つまり、相互リンクを設置するということは、こちらでは管理できないリスクをずっと抱え続ける、ということです。
一方的に貼られるリンクは、むしろ自然リンクとして機能する
ここで誤解されやすい点を整理しておきます。「リンクを貼られること自体」が悪いわけではありません。
こちらが何の働きかけもしていないのに、相手が一方的に貼ってくれるリンクは、Googleの定義する「自然なリンク」として機能することが多く、SEO的にはむしろプラスに働く可能性があります。
問題なのは、双方向の合意のもとで設置されるリンクです。

お問い合わせフォームに設置すべきチェック項目のご提案
ここからは実務面のご提案です。
クライアントには、お問い合わせフォームに次のようなチェック項目を追加されることをお勧めします。
「以下のお問い合わせはご遠慮ください」という見出しの下に、チェック必須項目として以下を並べる形です。
- 相互リンクのご依頼ではありません
- SEO対策、被リンク獲得サービスのご提案ではありません
- ウェブ制作、コーディング、デザインの受託依頼ではありません
- 営業代行、顧客紹介サービスのご提案ではありません
これらにチェックを入れないと送信できない仕様にすれば、機械的な営業メールはかなり減らせます。
弊社の場合は、お断りの内容を一文にまとめて、下記のようにして送信前チェックとしています。

完全に消えるわけではないですが、一段フィルタを入れるだけで運用負荷は明らかに軽くなります。
弊社のお問い合わせフォームは上記で運用しており、その効果は実感しております。
相互リンクという考え方は、2000年頃のWeb黎明期には自然なものでしたが、現在のSEO環境では明らかにリスク要因です。
「相互リンク設置依頼はすべてお断り」この方針を貫いていただければOKです。返信不要、スルーして問題ない、そのように考えております。
投稿者プロフィール

- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界20年の知識と経験を生かして、自治体案件等の大型案件のWebディレクターや中小企業・個人事業主へのWeb全般のアドバイザー、SEO/AIOのコンサルタントとしても活動中。 プロフィールはこちら
最新の投稿
メルマガバックナンバー2026年6月15日過去記事のリライトが、AI検索時代の集客を左右する
ホームページ制作2026年6月8日ホームページ制作費のお見積り金額と相場感
SEO・AIO・Web集客2026年6月8日「SEO記事制作」を外注する費用相場は?依頼前に知っておきたい料金の内訳
お知らせ2026年6月6日「サービス利用規約」と「取引約款」を一本化し改定いたしました
お問合せフォームはこちら
弊社サービスをご検討いただきありがとうございます。
こちらのカテゴリ内のご質問と回答で解決できない場合は、ぜひ下記フォームよりお問い合わせください。ご相談・お見積りのご依頼は無料です。
お申込前のお打ち合わせはメール/お電話/GoogleMeet等オンラインでもご対応可能です。全国からお問い合わせを受付けています。
翌営業日を過ぎても弊社からの連絡がない場合はメールが届いていませんので、大変お手数をお掛けしますが、下記メールアドレスにご連絡ください。











