こんにちは、ウェブロードの山口です。

この5月にWordPressバージョン「7.0」が正式に公開されました。

その後、しばらく更新がないなと思っていたのですが、最近になって、7.0.2(7月中旬)、7.0.3(8月上旬)、7.0.4(8月中旬)と、重大な脆弱性や不具合への対応が矢継ぎ早に行われました。

AIによる解析技術の劇的な向上があり、攻撃者側・管理者側ともに自動ツールを活用して、コードの脆弱性を発見するスピードが上がっているのが大きな理由です。

脆弱性の発見とともに、それに追随する形でWordPress本体の開発側も迅速な修正プログラムの公開を余儀なくされているようです。

これは安心できることなのか安心できないことなのか?

これはどのシステムでも現在起こっていることですので、自分たちができることを地道にこなしていこうと考えています。


Windowsのように、WordPress本体に関しては自動アップデートが適用されますが、基本的にはセキュリティ修正などのマイナーアップデートのみに限られ、メジャーアップデート(例:7.0→7.1)は手動でのアップデートとなります。


マイナーアップデートで自動更新ができない事例としては下記のようなものがあります。

  • ログイン制限(ベーシック認証等)をかけている
  • サーバーの空き容量が足りない
  • 外部インターネットへの通信が遮断されている(VPN環境など)
  • ファイルの書き込み権限(パーミッション)が厳しすぎる
  • 設定ファイルやプラグインで自動更新を禁止にしている

ちなみにWordPressのバージョン7.0は、ここ数年でもかなり大きな節目で、大きく変わったところは2つあります。

管理画面の見た目と使い勝手、AI連携の土台です。

まず見た目のほうは余白や色合いが整理されて、文字も項目もぐっと見やすく改良されました。

画面を切り替えるときの動きも軽くなっています。

弊社にとっては毎日いくつも開く画面なので、かなり快適になったと感じます。

もう一つが、今回の目玉のAI連携です。

WordPress7.0では「設定」の中に「コネクタ」という項目が増えました。ここから、ChatGPT(OpenAI)やGoogleのGemini、AnthropicのClaudeといったAIを、WordPressにつなげられます。

つないで専用のプラグインを入れると、記事のタイトル案を出してもらったり、アイキャッチ画像(記事の先頭に置く画像です)を作ってもらったり、本文を要約してもらったり、文章の直したほうがいい点を教えてもらったり、といったことができるようです。


弊社ではまだこの機能は様子見で使っていないので、あくまで想像の域を出ないのですが、生成AI各社のプラットフォーム上で行っていたことが、WordPressの中でまとめてできるようになるイメージです。


ただ、実際の利用にはAPIキーというものが必要で、使った分だけ料金がかかる仕組みですので、よほどWordPressとAIを活用している会社以外はまだ様子見でいいのではないかと考えています。

AIがタイトルや画像、文章の土台を作成してくれるのは大変助かるのですが、結局人が読む文章は人間の手を入れて読みやすく修正しなければそのままでは使えないと感じています。

最近は「AIで指示すれば一瞬でホームページが作れるから、WordPressはオワコンだ」というような投稿もSNSでは見かけます。

でも、こうしてバージョンアップの中身を見てみると、むしろWordPressのほうがAIを取り込んでどんどん進化しようとしているのが分かります。

運営という視点でホームページを考えると、どこまでいっても人が使うものなので、先回りしての対応はやっぱり人のほうが上ではないかと思います。
すべての運営をAIだけに任せるのは、将来においても難しいのではないかと思っていますが、さてどうなるでしょうか。

実際、WordPressは今でも世界のサイトのおよそ4割で使われている、一番メジャーなホームページ制作ツールです。

今まで育ててきた自社サイトを活かしながら、新しい機能を少しずつ試して、使えるところだけ使っていくような運営で問題ないと考えています。

最後に、実はいちばん大事な話なのですが、2026年7月19日に、WordPress本体そのものに関わる重大な弱点が見つかって、急ぎの修正版が出ました。

WordPress7.0.2で修正された脆弱性(通称:wp2shell)は、WordPress史上でも異例と言えるほど「極めて重大なセキュリティリスク」で、日曜日でしたが弊社では朝から対応に追われました。

バージョンを最新に保っておくのは、便利さのためだけでなく、大事な自社サイトを守るためでもあります。

編集後記

AIという道具がどれだけ賢くなっても、「何を伝えたいか」「お客様に何を届けたいか」を決めるのは、今後も人の側です。

Webという、仕事がAIにどんどん置き換わっている業界の中で、人間は何をすべきかを常に考え続けることが、今後もビジネスを継続していくためには必要だと強く感じています。

WordPressに関しましては、バージョンアップや管理画面のこと、新しいAI機能のことなど、自分のサイトではどのように活用できるかとお迷いになることがあれば、お気軽にご連絡ください。

投稿者プロフィール

山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界20年の知識と経験を生かして、自治体案件等の大型案件のWebディレクターや中小企業・個人事業主へのWeb全般のアドバイザー、SEO/AIOのコンサルタントとしても活動中。 プロフィールはこちら

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