WordPress7.0の正式リリースが近づいています
WordPress 7.0 の正式リリースは 2026年4月9日に予定されており、現在すでにリリース候補版(RC)の段階に入っています。
4/4 追記 数週間ほど延期されるようです。
今回のリリースには、複数ユーザーによるリアルタイム共同編集、新しい管理画面デザイン、AI連携機能など、大幅な機能追加が含まれます。
自社のホームページに WordPress を使っている事業者にとって、「とりあえずアップデートすれば大丈夫」という認識は大きなリスクにつながります。
本記事では、アップデート前に確認すべき重要ポイントをまとめます。

まず確認 PHPバージョンが「足切り」される
WordPress 7.0 で最初に確認すべきことは、PHP のバージョンです。
WordPress 7.0 では PHP 7.2 および 7.3 のサポートが公式に終了するため、サーバーが対応済みかどうかの確認が必要です。
弊社のブログ「まだ古い PHP で運営?WordPressが動かなくなる前に読む話」でも繰り返しお伝えしているとおり、WordPressサイトを動かす PHP には「一番低いバージョンに全体が引きずられるボトルネック」の原則があります。
サーバー側の PHP、WordPress 本体、テーマ、プラグインの4つがすべて対応していなければ、アップデート後にサイトが正常に動作しない可能性があります。
PHP 7.4 の最終版(7.4.33)のセキュリティサポートはすでに 2022年11月28日に終了しており、現在も PHP 7 系で運用しているサイトは攻撃対象になりやすい状態です。
詳しくは「PHP7.4.33バージョンからPHP8.3以上のアップデートについて」もご参照ください。
WordPress 7.0 への移行を機に、推奨バージョンである PHP 8.3 以上への引き上げを強くお勧めします。
実際の対応が必要な場合は、弊社の「【WordPress専用】PHPバージョンアップ対応サービス」をご活用ください。
バックアップ取得からテスト環境での検証、本番切り替えまで一括して対応しています。
プラグイン・テーマの「互換性未確認」は大きな落とし穴
メジャーバージョンアップが行われると、古いプラグインやテーマが正常に動作しなくなるケースが多発します。特に開発が止まった古いプラグインは危険です。
弊社の「WordPressのPHPとデータベースのアップデート&再構築事例」でご紹介したとおり、実際の対応現場では、開発終了したフォームプラグイン「MW WP Form」が使われていたケースがありました。
このようなプラグインは新しい WordPress 環境で動作しなくなるだけでなく、外部からの攻撃経路にもなりえます。
現在使用中のプラグインが現在も更新継続中かどうか、管理画面から確認してください。
また、セキュリティ専門機関 Patchstack の最新レポートによれば、WordPress に関する脆弱性の実に 96% がプラグインに起因するとされています。
メインサイトを最新に保っていても、同じサーバー内に放置された古い WordPress やプラグインがあれば、そこが侵入口になります。
この問題の詳細は「サーバー内に放置されたテスト用WordPressが会社の信頼を壊す理由」で解説していますので、ぜひご一読ください。
新機能「共同編集・AI 連携」は便利だが、運用ルールが先
WordPress 7.0 の目玉機能として、複数のユーザーがデータを失うことなく同じ投稿・ページで作業できるリアルタイムコラボレーションと、サイトに AI プロバイダーを接続するためのAI コネクター画面が追加されます。
これらは社内の複数人での情報発信や AI を活用したコンテンツ制作に役立つ機能ですが、便利さの反面、「誰がどこをいつ編集したか」という運用ルールを整備しないと、投稿の意図しない上書きや AI 生成コンテンツの品質管理ミスにつながります。
機能のリリース前に、自社の更新フローを確認しておきましょう。
「リリース直後の即時アップデート」は避けるのが賢明
WordPress のメジャーリリース直後は、各プラグインやテーマが対応バージョンをリリースするまでのタイムラグが必ず発生します。
アップデートを急ぐ必要はなく、リリースから数週間は様子を見たうえで、テスト環境での検証を経て本番環境に適用するのが現実的な対応です。
弊社の再構築事例でも、PHP を 7 系から 8 系に引き上げた際に「サイトが同じページしか表示されない」という不具合が発生し、コード修正を繰り返す必要があったこともありました。
事前の準備と検証のプロセスが、本番環境の安定稼働を守る唯一の手段です。
なお、WordPress の保守対応の適正な内容・費用についてお悩みの場合は「そのWordPress保守、本当に適正価格ですか?」もご参考にしてください。

アップデート前にやるべき3つの確認
①サーバーの PHP バージョンを確認する
管理画面の「サイトヘルス」から現在の PHP バージョンと推奨バージョンとの差分を確認します。
PHP 7.4 以下の場合は、早急に 8.3 以上へのアップグレードを検討してください。
②プラグイン・テーマの更新状況を確認する
使用中のプラグインがすべて現在も開発・更新されているかを管理画面で確認し、更新が止まっているものは代替プラグインへの移行を検討します。
同じサーバー内に使われていない古い WordPress が残っていないかどうかも、この機会に必ずチェックしてください。
③バックアップ体制を整える
アップデート前にはサイト全体(プログラムファイルとデータベース)のバックアップを必ず取得します。
万一に備えた復旧手順を確認しておくことが、リスクを最小化する第一歩です。
WordPress はバージョンが上がるほど便利になりますが、その恩恵を安全に受けるためには、土台となる PHP・データベース・プラグインの整合性が前提になります。
管理画面に警告が出ている、フォームへの迷惑送信が増えている、サーバーパネルで「非推奨」と表示されているなどの兆候がある場合は、WordPress 7.0 リリース前の今こそ対応の好機です。
技術的な判断や作業が難しい場合は、専門の制作・保守会社へのご相談をお勧めいたします。
投稿者プロフィール

- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界20年の知識と経験を生かして、自治体案件等の大型案件のWebディレクターや中小企業・個人事業主へのWeb全般のアドバイザー、SEO/AIOのコンサルタントとしても活動中。 プロフィールはこちら
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