継続的に自サイトに記事やコンテンツをアップしていない事業者様は、滑らかにアクセス数が減少してきているのが現在のWebです。

これは実際にさまざまなWebサイトのアクセス数を日々計測している弊社だからこそ分かるのですが、思った以上にAIのみで調べ物を完結させている検索ユーザーが増えているという印象です。

これまでであれば、SEO対策をしっかり行って検索順位を上げていけば、一定数のアクセスが入り、その中から問い合わせにつながるという流れが成立していました。

しかし、ChatGPT出現以降、この1~2年ほどでその前提が大きく変わってきています。

これは個別のサイトの問題ではなく、インターネットでの検索そのものの構造が変わってきていることが原因だと考えられます。

実際に海外のデータを見ると、その変化はかなり顕著です。

Chartbeatのデータでは、小規模サイトの検索流入が過去2年間で約60%減少したと報告されています。

参照元:https://www.searchenginejournal.com/search-referral-traffic-down-60-for-small-publishers-data-shows/569959/

AI検索結果(AI Overviews)が表示された場合、クリック率は最大61%低下したという調査があります。

また別のデータでは、同様の状況下でゼロクリック率が83%に達するとも報告されています。

参照元:https://www.pixelmojo.io/blogs/google-traffic-dropped-33-percent-ai-search-shift

つまり、ユーザーは検索結果の中で答えを得てしまい、サイトに訪問しないケースが増えているということです。

AIモードではゼロクリック率が93%に達するというデータもあり、検索結果ページ内で情報収集が完結するケースが大幅に増えています。

その結果、検索上位に表示されてもアクセスに直結しない構造へと変化しています。

参照元:https://www.xictron.com/en/blog/zero-click-search-rescue-traffic-2026/

この状況を踏まえると、「SEOはもう意味がないのではないか」と感じる方もいらっしゃると思いますが、結論としてはそうではありません。

SEOをやめる必要はありませんが、「SEOのやり方」を変えていく必要があります。

これまでのSEOは「検索順位を上げること」が主目的でしたが、これからは「AIに選ばれるかどうか」が重要になります。

具体的には、「AIに引用されるか」「答えとして使われるか」「信頼できる情報源として認識されるか」といった視点です。

この考え方は海外ではすでに一般化していて、AEO(Answer Engine Optimization)という形で整理されています。

AEOは「FAQページ・簡潔な解説記事を作る設計」、AIO(AI Optimization)は「専門記事・比較記事・一次情報コンテンツを作る設計」、実務的な使い分けとしては、集客の入口を広げるのが AEOで、指名・信頼を取るのがAIOということになります。

ちなみに弊社では「専門記事・比較記事・一次情報コンテンツを作る設計」をベースにAIO中心のコンテンツ戦略にシフトしています。

SEOサイト改善&コンテンツ制作サービス

このページの内容をAIに対談させた音声です↓ このサービスは、「畑を耕して、作物を育てて、売り場に並べる」作業の代行です。土壌(サイト構成)を整えて、種(キーワード)を選び、水やり(記事投稿)を続け、実った成果を多くの人 […]

では、実際にどのようにサイトを改善していけば良いのか。現場でよくご提案している内容を、具体的に整理しておきます。

1.結論を先に書く構成

AIは文章の冒頭部分を強く評価する傾向があります。

よくあるのが、前置きが長くて結論が後ろにあるパターンですが、この構成だとAIにもユーザーにも伝わりにくくなります。

サービスページであれば、「何ができるサービスなのか」「どんな方に向いているのか」を最初に明確に書いておくことで、理解されやすくなります。

2.FAQ形式の導入

AIは質問と回答のセットを非常に理解しやすい構造として扱います。

例えば、「このサービスで何ができるのか」「料金はいくらか」「どの業種に向いているのか」といった内容を、質問として明示し、その直下にシンプルな回答を書く。この構造を入れるだけでも、AIに拾われる確率は大きく変わってきます。

特にWebサービスは比較検討される前提の商材ですので、この整理はそのまま成約率にも影響してきます。

3.一次情報の強化

ここは非常に重要で、AIが評価するのは「どこにでも書いてある内容」ではなく、「その会社しか持っていない情報」です。

例えば、実際の導入事例、運用後の数値変化、具体的な改善内容などです。

機能説明だけでは差別化できませんが、「このサービスを使うとどう変わるのか」が具体的に見えると、一気に評価が上がります。

4.信頼性の明示

AIは「E-E-A-T」(経験・専門性・権威性・信頼性)は、特定のページに対するコンテンツの信頼性を測る指標です。

会社情報、実績、運営歴、誰が対応しているのかといった情報が曖昧なサイトは、どうしても評価が下がりやすくなります。

特にWebサービスの場合は、「どこの会社が提供しているのか」が見えない状態は機会損失につながります。

5.構造を意識したコンテンツ設計

長文コンテンツ自体は今でも有効ですが、重要なのは長さではなく「整理されているかどうか」です。

見出しで区切る、段落を分ける、内容ごとに整理する、サービスページであれば、機能、料金、導入事例、他社比較といった形で、情報を分けて伝えることが重要になります。

6.AIクローラーを前提とした設計

現在、AIによるクローリングは急激に増えており、ある調査では前年比527%増というデータもあります。

つまり、これからのサイトは「人が見るためのデザイン」だけではなく、「AIが読み取りやすい構造」も同時に求められます。

過度な装飾や複雑な構造は避け、シンプルに情報を伝える設計が重要です。

7.アクセス数ではなく成果を見る視点

AI検索が進むことで、アクセス数自体は減少する傾向があります。

ただし、AI経由でサイトに訪れるユーザーは、ある程度情報を理解した状態で来るため、成約率が高い傾向があります。

つまり、単純にアクセス数だけを見て判断するのではなく、「問い合わせにつながっているか」「質の高いユーザーが来ているか」を見る必要があります。

Webサービス事業者にとって、これからのサイトは単なる集客ツールではなく、「AIに理解される営業資料」という位置づけに変わっていきます。

キーワードを詰め込んで検索結果に出ることを意図するページではなく、ユーザーの疑問に対してしっかり答え、それをAIが理解できる形で整理する視点でサイト全体を見直していくことが重要です。

SEOが終わったわけではありませんが、「検索順位を上げること」がゴールだった時代は確実に変わりつつあります。

これからは、AIとユーザーの両方に選ばれるサイトが残っていきます。

今のサイトがその前提で設計されているか、一度見直してみてください。

何から手をつけて良いか分からない、そんな方は、現在お手持ちのサイトの簡単な分析を弊社で行って、ご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

投稿者プロフィール

山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界20年の知識と経験を生かして、自治体案件等の大型案件のWebディレクターや中小企業・個人事業主へのWeb全般のアドバイザー、SEO/AIOのコンサルタントとしても活動中。 プロフィールはこちら

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